
文・絵 Eric Carle | |
Print length 26 pages | 出版年月日 1994/03/24 |
AD:読み聞かせむき | 460L |
1-3歳 |
「はらぺこあおむし」— 色鮮やかな成長の物語
エリック・カールの『はらぺこあおむし』は、世界中の子どもたちに愛され続ける名作絵本です。その魅力のひとつが、彼独特のコラージュ技法による鮮やかなイラスト。大胆でカラフルな色使いが、子どもたちの目を引きつけます。
物語は、ひとつの小さなあおむしが食べ物を食べながら成長し、やがて美しいちょうちょへと変身するというもの。シンプルながらも奥深いテーマを持ち、「成長」や「変化」の大切さをやさしく伝えます。また、曜日の概念や数の数え方、食べ物について学べる仕掛けも盛り込まれています。
さらに、この絵本の特徴的なポイントとして、ページに小さな穴が開いていることが挙げられます。あおむしが食べた跡を表現しており、子どもたちは指を入れたり触ったりしながら楽しめます。視覚だけでなく、触覚でも楽しめるインタラクティブな絵本なのです。
短くて読みやすいストーリーなので、寝る前の読み聞かせにもぴったり。短時間で楽しめる一方で、話題にできるテーマも豊富に含まれています。生き物の成長や食べ物の選び方について話しながら読むのもおすすめです。
『はらぺこあおむし』は、ただの絵本ではなく、親子で楽しめる学びの詰まった体験そのもの。何世代にもわたって愛され続ける名作です。
世界で一番売れている絵本
なんと、世界でいちばん売れている絵本は、こちらの『はらぺこあおむし』。
出版されたアメリカで大人気となり、今では日本だけでなく、フランス、イタリア、ロシア、中国などなど、70以上もの言語に翻訳され、出版され全世界で累計5,500万部を販売するベストセラーとなったています。
日本では430万部以上。ものすごい数ですね。
そんな有名な絵本ですが、実は初版が日本で印刷されていました。
穴を開けたりページを小さく切った仕掛け絵本はコストがかかるため、アメリカでは引き受ける会社が見つからなからず、そこで担当編集者が日本の会社を見つけてきたというエピソードが知られています。
あおむしが一つずつ食べていく様子がわかりやすくて、絵本の仕掛けは魅力の一つです。