| 文 Margaret Wise Brown | 絵 Clement Hurd |
| Print length 32 pages | 出版年月日 1947/9/3 |
| AD 360L | |
| 0－2歳 | Preschool - 3 |
『おやすみなさい おつきさま』あらすじ
「おやすみなさい、おへやさん。おやすみなさい、おつきさま。」
緑色の大きな部屋で、小さなうさぎのぼうやがベッドに入っています。ぼうやは部屋の中のもの、そして窓の外に見えるもの一つひとつに「おやすみなさい」と優しく語りかけていきます。三びきのくまが椅子に座る絵、時計、靴下、ミトンや子ねこたち……。
ページが進むにつれて、部屋の明かりは少しずつ暗くなり、ぼうやのまぶたも重くなっていきます。そして最後には、心地よい眠りへと誘われるのです。
この絵本は、まるで詩のように流れる美しい言葉と、穏やかであたたかみのあるイラストが特徴です。長年にわたり多くの子どもたちに愛され、今では世界中のベッドタイム・ストーリーの定番となっています。
読者の声
📖 「赤ちゃんのための最高の一冊」
「もし、たった一冊だけ赤ちゃんに読む本を選ぶとしたら、迷わずこれにします！」
📖 「思い出の一冊」
「息子のお気に入りでした。今回は出産を控えた友人へのプレゼントとして購入しました。韻を踏んだ言葉が心地よく、小さな子どもにぴったりの一冊です。」
📖 「家族みんなに愛される本」
「孫と何度も読みました。ベビーシャワー(出産前の妊婦さんを祝うパーティー)でプレゼントしましたが、そこにいたほとんどの人が『自分も子どものころに読んだ』と話していました。」
📖 「細かいイラストが楽しい」
「子どもが小さかった頃、この本を読むのが大好きでした。絵の中にたくさんの楽しい発見があり、子どもと一緒に指差しながら読むのが楽しかったです。」
本書の魅力
🟢 心地よいリズムの言葉
「Goodnight room, goodnight moon.」 というフレーズに代表されるように、この絵本の文章は リズム感と韻 が美しく、まるで子守唄のような優しさがあります。日本語版も詩的な表現が魅力ですが、英語版ならではの響きを味わうのもおすすめです。
🌙 眠りへと導く穏やかな構成
部屋の明るさがだんだん暗くなり、絵本を読む子どもも一緒に心を落ち着け、眠りにつきやすくなるように作られています。寝る前に読むのに最適な一冊です。
🖼 細部まで工夫されたイラスト
絵本の中には 「うさぎのぼうや」が少しずつ動いている など、小さな発見が隠れています。また、壁にかかった絵には同じ作者による『The Runaway Bunny』の一場面が描かれているなど、細かい遊び心が詰まっています。
🎁 世代を超えて愛される一冊
1947年の出版から70年以上経った今もなお、世界中の家庭で読み継がれている本書。ベビーシャワーや出産祝いのギフトとしても人気があります。
作者について
📚 マーガレット・ワイズ・ブラウン（Margaret Wise Brown）
マーガレット・ワイズ・ブラウン（1910-1952）は、子どもの視点を大切にした作風 で知られるアメリカの絵本作家です。彼女はニューヨークの バンク・ストリート実験学校 で幼児教育を学び、子どもが身近に感じる題材を使った絵本を数多く生み出しました。代表作には『おやすみなさい おつきさま』『The Runaway Bunny（にげだしたおにいちゃん）』『My World』などがあります。
彼女の作品は、出版当初はあまり注目されませんでしたが、時を経るごとに評価が高まり、世界中の子どもたちに愛される名作 となりました。彼女自身は42歳の若さでこの世を去りましたが、彼女の作品は今もなお、多くの人々に読み継がれています。
🎨 クレメント・ハード（Clement Hurd）
本書のイラストを手がけたクレメント・ハード（1908-1988）は、フランス・パリで絵画を学び、その後、アメリカで児童書のイラストレーターとして活躍しました。彼は 「色彩のコントラスト」を生かしたシンプルで温かみのある絵 を得意とし、本書のほか『The Runaway Bunny』などでもマーガレット・ワイズ・ブラウンと共に名作を生み出しました。
まとめ
『おやすみなさい おつきさま』は、世代を超えて愛されるベッドタイム・ストーリーの決定版です。シンプルながら心に残る物語、眠りを誘う美しいリズムの言葉、そして温かいイラストが、読み聞かせの時間を特別なものにしてくれます。
赤ちゃんから大人まで楽しめるこの一冊。大切な人への贈り物にもぴったりです。🌙💤