3歳 4歳 5歳 6歳 700L AD(読み聞かせむき)

The Day the Crayons Quit

Drew DaywaltOliver Jeffers
Print length 40 pages出版年月日 2013/6/27
読み聞かせにAD730L
3-6歳Preschool - 3

クレヨンが退職する日

あらすじ

ダンカンはただ楽しく絵を描きたいだけ。でも、クレヨンの箱を開けると、そこにはカラフルなクレヨンたちの手紙が入っていました。なんと、彼らは「もう限界だ!」と不満を爆発させ、ストライキを宣言していたのです。

青いクレヨンは海や空ばかり塗らされてヘトヘト。「もっと違うものを塗りたい!」と訴えます。黒いクレヨンはアウトラインだけではなく、もっと主役になれる場面が欲しいと不満を漏らします。そして、オレンジと黄色のクレヨンは「太陽の本当の色は自分だ!」とお互いに譲らず、大ゲンカ。緑色のクレヨンは特に不満はないけれど、隣で喧嘩するオレンジと黄色にうんざりしているようです。ピンクのクレヨンは、ほとんど使われることがないことに不満を抱き、「たまには僕も活躍させてよ!」と嘆いています。

そんなクレヨンたちの叫びを聞いたダンカンは、どうすればみんなの気持ちを落ち着かせ、再び楽しく絵を描けるのでしょうか?

おすすめポイント

この絵本の最大の魅力は、クレヨンたちが個性豊かに描かれていること。それぞれの色に性格があり、手紙を通して自分の気持ちをしっかり伝えているところがユニークです。子どもたちは、普段何気なく使っているクレヨンに新たな視点を持ち、「色」に対する意識が変わるかもしれません。また、色ごとの役割や、気持ちを伝えることの大切さについて考えるきっかけにもなります。

イラストも魅力的で、クレヨンたちのユーモラスな表情や、それぞれの手紙のデザインが細かく描かれています。子どもたちは手紙を読んで、どのクレヨンがどんな気持ちなのかを想像しながら楽しめるでしょう。また、大人が読んでも思わずクスッと笑ってしまうようなユーモアが散りばめられています。

最後のページでは、ダンカンが作り上げたユニークな作品が登場します。その工夫を見つけるのも、この本の楽しみのひとつです。

読後には、「ダンカンのように、もっと自由にいろんな色を使ってみよう!」と子どもたちの創造力を刺激すること間違いなし。美術の授業や、読み聞かせにもぴったりの絵本です。ぜひ、親子で一緒に読んで、クレヨンたちの気持ちに耳を傾けながら、新しいお絵描きのアイデアを見つけてみてください!

-3歳, 4歳, 5歳, 6歳, 700L, AD(読み聞かせむき)